仮想通貨爆上げ中、あるいはその経済学的価値について
このゴールデンウイーク中の仮想通貨相場は、異常です。
そう、仮想通貨は、24時間年中無休の相場なのです。
板に張り付いていたら廃人になりますよ!
特に、リップルとネムの上げが半端ない。
下のチャートはイメージではなく、リップルの実際の値動きです。
4月末から急上昇しているのがわかります。
私がリップルを買ったのが3.7円なので、およそ7倍ですな。。。
ただ、私もチキンなので、小遣いがちょっと増えた程度にしかなっていませんが。
さてこの動き、今後も継続するのでしょうか?
私としては、「短中期的には調整が入るが長期的には上昇トレンドになる」とみています。その際、生き残っている仮想通貨にベットしているかどうか、というのが資産形成のカギになるのではないでしょうか。
私はすべての仮想通貨の価値が上昇することはないと思っています。
仮想通貨の基軸通貨になりつつあるビットコインや、多様なオルトコインの技術的ベースであるイーサリアム、通貨交換の基盤となりそうなリップル、あたりはおそらく間違いないような気がします。
(数年後見返してがっくりしているかもしれませんが・・・)
が、すべての仮想通貨の価値が上昇するということはないですよね。こんなことが起こってしまったら、ある意味での「信用創造」のインフレです。バブルは崩壊するというのが歴史の示すところです。
ここで、調整が入るという意味をもう少し掘り下げてみます。
上にも少し書いたように、実需を伴わないマネーサプライの増加は貨幣のインフレ、つまり貨幣価値の減少につながるため、こうした仮想通貨全体の価値上昇が世界全体のマネーストックに影響を与え始めるとなると、各国の中央銀行がなんらかのコントロールをしてくると思います。これが大きな意味での調整のタイミング。
小さな意味では、いわゆるバブルの心理というやつで、このような異常相場に対し、みながおかしいと思い始めたときに一斉に価値が減少に向かうということがあると思います。
こうした大小ふたつの調整の波が仮想通貨全体のトレンドを形成しつつも、仮想通貨のもつ本質的な価値(=「送金コストの低減」)によって、既存の通貨をある意味で代替していく動きとなっていき、次第に単位あたりの価値を高めていくのではないかな、というのが私の見方です。
日銀の統計によると、2017年3月時点でのマネーストック(M3)は、1286兆5千億円とのことです。
M3というのは、ざっくりいうと現金と預貯金の総合計です。
翻って、ビットコインの時価総額は現在のところ世界全体で3兆円程度です。
比べる対象が違いますが、あえて比率にしたとして0.2%。現在ビットコインの流通の中心は中国といわれていますから、日本の流通量が10分の1だとすると、0.02%となり、これだけ小さいとまだ日本経済に対するインパクトという意味ではまだまだでしょう。
仮想通貨の本質は貨幣の流通機能を代替するという意味では、マネーストック全体の量でその価値を測っていくことは必ずしも妥当ではないとは思うものの、ある閾値を超えて価値が安定するまでは、仮想通貨への金額投入は、投資ではなく、投機と言わざるを得ないでしょうね。
ここで、ブログの大先輩の記事を紹介してしまっていいのかわかりませんが、かのイケハヤ氏はこれをバブル相場としつつも、まだ上げ調子が続くとみているようですね。ただ、基本的に彼の論調を見ていると、この投資はあくまで長期視点かつ、ポートフォリオのごく一部というスタンスのように感じます。
私もほぼ同意です。が、私の場合それほど大きく動かせる資金がないので、仮想通貨で夢を見させてもらおうとたくらんではいますがどうなることやら。。。
くれぐれも、余剰資金で遊びましょう。