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ザ・コンサルタントの感想【ネタバレなし】

ザ・コンサルタント」見ました。結論から言うと、非常に面白かったです。

私自身、コンサルタントの経験があるので、キーワードマッチで見始めた次第ですが、思いがけず名作に巡り合いました。

 

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上記サイトからあらすじを引用します。

田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーというもう一つの顔があった。そんなウルフにある日、大企業からの財務調査の依頼が舞い込んだ。ウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼はなぜか一方的に打ち切られ、その日からウルフは何者かに命を狙われるようになる。

 

この映画は「アクション+人間ドラマ」というような感じのジャンルです。そういう意味では大ヒットドラマ「24」に近いですが、「24」みたいに、裏をかきあい、ストーリーが重層的に進むというようなことはなく、ストーリーは単純です。しかし、主人公の人間性は非常にうまく表現されており、そこが物語に説得性を与えています。

特典映像では、人物造詣をするために30人近い自閉症患者にインタビューしたとありましたが、丹念に人間観察した賜物の演技が、見る人を引き込むことにつながっているのでしょう。

そう、この映画は自閉症の男性が主人公なのです。一般に自閉症はマイナスの側面が語られることが多い印象がありますが、自閉症患者は、この主人公のように特殊な能力を持っているケースも多く、単に自閉症でない人とは「特徴が異なる」だけだということがわかります。

その特徴ゆえの職業選択の必然性があります。

 

またもう一つの醍醐味であるアクションですが、これも私にとっては驚きがありました。肉体を駆使したアクションも見ごたえがありますが、なんといってもガンアクションが極めて合理的。

 

よく映画とかでありますよね。どうせ殺すつもりなのに、

「手をあげろ!」

みたいなやつ。隙があるったりゃありゃしない。その点この映画ではサイレンサー付きの銃で音もなく一撃でぴしぴしとやっつけたりしてるので、これはプロの仕業だ、と感じるわけです。

 

総評としては、星4つ+αって感じでしょうか。 惜しい点は、もう少し視聴者の期待を裏切る展開があってもよかったかなってところ。でもその分安心して見られるんですけどね。

★★★★☆

 

いずれにしても、この映画を見たら、「クリスチャン・ウルフ」の人生をもっと見たくなるはず。と期待していたら、続編がありそうなんですって!

 

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これは期待ですね。

ちなみに、現代は「The Accountant」。直訳すると会計士ですが、日本語だとちょっと役所感が出すぎるので、コンサルタントというプロを連想させる言葉を選んだんでしょうね。